四半世紀以上パリ在住のエイジです!(自己紹介はこちらから)
2024年のパリオリンピックで話題になったエアコン(クーラー)のない選手村。
エコロジーに優しい、環境に負担の少ないオリンピックを目指した結果でした。
でも、僕はそれは違って『フランス人はエアコンというものを知らないのでは?』と疑問を持ちました、、、
では、フランス人のエアコン観(クーラー)について感じたことをエピソードを交えて解説します。
結論:フランスにはエアコンがない のは高いのとエコフレンドリーでないから
では、詳しく見ていきますね!
🔹フランスにはエアコンがない のは買う必要がないから🔹
パリを例に出すと年間を通して天気が悪いからです。
南仏は抜きで話します。笑
一回、8月の極暑の日本帰国後、何を血迷ったのかピカルディー地方に小旅行に行ったら12度でした、、、しかも雨。笑
フランスってピカルディー地方、ノルマンディー地方、ブルターニュ地方と雨が多いです。
そして肌寒い、、、
フランス南西部のビアリッツでさえ天気が年中、雨が降ってますので。
一年を通して暑くないから買う必要ないじゃないか?
と思うのでエアコン(クーラー)を買いません。
こんなエピソードがあります
パリジャンの知り合いで大金持ちがいます。
高級デパートのボン・マルシェの近所にオスマン建築のアパートを持ち、ノルマンディー地方にお家(お手伝いさん付)を持ってるお金持ちです。
ある夏のうだる様な暑い日、彼のパリのアパートに遊びに行きました。
『(お金あるのに)クーラー買わないの?』と聞くと、『エコフレンドリーじゃないし、一年で数日しか暑くないからいらない。』とのこと。
お家の家具は美しいアンティークで飾られ、エルメスがそこらじゅうに見えます。
僕はこの人はエアコンというものを理解してないんだなと可哀想に思いました。
🔹フランスにはエアコンがない のは買えないから🔹
工事費がピンキリですが1600ユーロから5000ユーロかかります。
2024年のレートで日本円で言えば25万円から80万円。
日本みたいにエアコン(クーラー)が普及してないフランス建築は工事で壁に穴を開けて設置する必要があるのです。
ましてやクーラーも2000ユーロくらい(32万円くらい)しますので庶民には高嶺の花です。
🔹フランスにはエアコンがない のは買う権利がないから🔹
どんな権利?
それはクーラーと室外機を設置する権利です。
フランスの建築物は勝手にクーラーをつけたりできません。
なぜならクーラーボックスを建物の壁に設置するのは景観を汚すからです。
パリは美しい街ですよね。
それをいじるのは市役所とかの手続きとかが必要なんです。
それとは逆にローマは美しい建築物の壁にズラーっと窓際に室外機が設置されています。笑
🔹フランスにはエアコンがない のは 『エアコンというもの』を理解していないから🔹
先ほどの大金持ちのフランス人に言いました。
エアコンとは
実は暖房機能もあるんだよ
部屋のカーテンを厚めにして、日中、陽を避ければ涼しいのを保てるよ
扇風機を一日中回すより安いかもよ
みたいな事です。
でも、こんなハイブランドの様に高いものは買う必要はないと
拒否されましたが、、、。笑
ある統計によれば75%のフランス人はエアコン購入に関して否定的な考えを持っているとのこと。
温暖化でパリもフランス全体も暑くなってきてるのに、フランス人はエアコンを買う気がないのです。
統計によると、それは経済的理由とエコの問題から。エコロジーの観点からだそうです。
こんなエピソードがあります。
エピソードというかパリのバス内での迷惑行為なんですが、、、
夏の蒸し暑い日、バスにクーラーが効いている(珍しい!ラッキー!)
フランス人が暑いのでバスの窓を全開にする
クーラーの効果がなくなる
灼熱地獄
の構図です。
これが日常茶飯事のパリは嫌になります。
フランス人はクーラー(エアコン)の使い方(概念)を知らないのです。
僕はパリでは文句を言うと何をされるのか分からないので、何も言えません。笑
最後に
以上がフランスにはエアコンがないのはなぜですか?!四半世紀以上パリ在住が解説でした!
どうかフランスの夏が快適になります様に、、、。笑
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